藤井進也先生インタビュー1

 

 

 

 

 

 

うたメモリーについて

VIE株式会社 Chief Music Officer 

慶應義塾大学 環境情報学部 准教授で音楽と脳科学の研究をしている

藤井 進也先生にお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤井進也インタビュー

 

 

藤井進也先生インタビュー1

  

 

 

自己紹介


私はVIE株式会社のChief Music Officer兼、慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパス環境情報学部の准教授です。音楽と脳の関係に関する授業ですとか、体育でドラムを教えています。

ドラムが大好きで、ドラムを叩けば叩くほど、リズムって何なのか音楽って何なのかと興味が湧き、リズムや音楽について神経科学や身体科学の観点から研究しています。

 

 

 


音楽と脳の深い関係性

 

音楽を楽しんでいる時の脳のはたらきと、 自分が自分であるという時の脳のはたらきは密接に関連し合っていると思います。


例えば、私は私であるということを考える時に、自分が幼い時に人々と関わりあ って幸せだなと感じた記憶ですとか、愛されたなっていう記憶ですとか、大切な 友達と大切な時間を過ごした記憶というのは、その人が生きる勇気を持ったり、勇気を持って生きていったり、豊かな人生を歩んだりする時に、とても大事だと思います・・・そういった記憶の中で、その人にとって特に重要な意味を持ち、自分のアイデンティティを形づくるような記憶のことを、自伝的記憶(じでんてききおく)といいます。

 

自伝的記憶というのは、日常の様々な情報と共にパッケージして記憶化されているんですけれども、 私たちの脳は音楽と一緒に自伝的な記憶をパッケージする性質があるのではないかといわれています。

 

 

 


音楽と感動の記憶の結びつき


例えば、小学生の時、 運動会で聴いた音楽があると、その音楽をまた聴くとその時の空気感とか香りとかその時見たもの、その時感じた自分のこころの動きや感動が、音楽と一緒になって記憶化される。


音楽を聴いたとき、音楽がきっかけとなって、自分にとって大切な自伝的記憶が呼び覚まされるのではないかといわれています。


自分が自分である為の脳の機能と、音楽を音楽として処理する時の脳の機能は 密接に関わり合っているというふうに私は思います。


ですので、音楽を聴いた時にその人にとって大切な記憶が蘇ることがあるんだと思います。

 

 

 


音楽と脳の広範な関与


従来では音の処理を行なう神経細胞が集まっている場所、これを聴覚野といいますが、音楽を聴く時には聴覚野のはたらきが大事だと考えられてきました。ですが、音楽と脳の研究が発展したことによって、聴覚野だけではなく、運動野や感覚連合野、前頭全野、あるいは、情動や記憶を司る脳の領域など、様々な脳の領域とかかわりあって音楽が処理されていることが徐々に明らかになってきました。


つまり、音楽は脳全体と関わって処理されていると考えられます。


音楽を聴いてずっと涙を流される方がいたりですとか、からだを動かしたいなって思われる方がいる。これは脳の仕組みとしては当然の仕組みだと思います。

 

 

 

 

 

 

この当然の仕組みを
もっとその人の為にカスタマイズしてお届けすることができるのが


うたメモリー


うたメモリーは、 脳波イヤホンという新しいデバイスを用いて
その人ならではの思い出をより自分の記憶や感情と結びつけて
その人の為に選曲してくれるデバイスです。

 

 

 

 

 


自分の記憶を呼び覚ますあなただけの選曲を、 脳波が読み取ってAIが分析してあなただけに届けてくれるという、その製品がうたメモリーという製品です。


うたメモリーがその人にとって少しでも大切な時間を増やすことに繋がるのであれば、本当にたくさんの人に使っていただきたいなというふうに思います。

  

 

 

 

藤井進也先生インタビュー2

 

 

 

音楽の新たな次元への進化


今まで音楽は、世の中にものすごく当たり前かのように存在してきたかと思うんですけれども、イヤホン型脳波計という新たなデバイスが出てきたことによって、音楽の新しい聴き方、新しい楽しみ方というのが社会に出現しつつあると思います。


そのような音楽がありふれた世の中で、人々がこころ豊かに、より幸せに過ごしたりいく為に、今までの音楽をもっと人のために使っていくということが私は可能なのではないかと思っています。このうたメモリーは人々が、自分が自分であるという記憶を呼び覚ますことを手助けする、素晴らしいデバイスだなと思っています。

 

 

 


音楽とテクノロジーの進化


音楽は、テクノロジーの進化とも密接に関わっています。
今まで私たちが日常生活で当たり前かのように楽しんでいる音楽。
この音楽のあり方は、テクノロジーのあり方によって進化します。


うたメモリーという新しい技術テクノロジーが出てきたことによって、私たちと
音楽のあり方は、今までと革新的に違う段階に進んでいる・ うたメモリーが
音楽の進化であると思います。


それが うたメモリー です。

 

 

 

 

 

藤井進也先生インタビュー3
プロフィール藤井 進也 Shinya Fujii

VIE株式会社 Chief Music Officer

慶應義塾大学環境情報学部 准教授

京都大学総合人間学部卒

京都大学大学院博士課程修了

博士(人間・環境学)

日本学術振興会特別研究員DC1 (京都大学)

PD(東京大学、 ハーバード大学・ベスイスラエルディコーネスメディカルセンター)

海外特別研究員

(トロント大学サニーブルックヘルスサイエンスセンター)

東京大学大学院教育学研究科特任助教

慶應義塾大学専任講師を経て現職

ドラマーとしてアンミュージックスクール京都校を特待生認定修了

専門は音楽神経科学・音楽身体科学